紅葉の黒沢峠を越える (2) [おぐに名所]
古屋敷を過ぎてしばらくすると、黒沢峠の頂上に着きました。
古屋敷は峠の茶屋だったんですね。”よくこんな寂しい所で暮らせたもんだ”
と思ったのですが、ま、うちも同じように思われているかもしれない。
頂上から20分ほど山を下ると、市野々側の駐車場に着きました。
ここは白い森おぐに湖の湖畔にあるのですが、もちろん昔はこの湖はありません。
10年ほど前に出来た湖だもの。市野々の里はもっと下った湖の底です。
でも、この場所はmukuパパにとって思い出のある場所です。湖の出来る前ですが。
う~ん、懐かしいな。そのうちこのブログに載せるかもしれません。
今は藪に囲まれた駐車場があるだけで、何もないところです。
誰もいない駐車場の真ん中に腰を下ろして、湖を眺めながらお昼を食べ、
歩いて来た道を戻りました。
黒沢峠頂上
湖が見えた!
駐車場に到着。
かって湖の下に市野々の里がありました。
紅葉の黒沢峠を越える (1) [おぐに名所]
小国町の名所というか、文化財のひとつに黒沢峠の敷石道があります。
この夏、mukuパパがその修復に参加したことはこのブログに載せました。
黒沢峠は昔の新潟県関川村から米沢までの十三峠越えのひとつなのですが、
詳しいことは前のブログをご覧ください。んー、あまり詳しくはないけど。
その時、秋の紅葉の時期に歩いたら素敵じゃないかと思ったのですが、
今は眞にその時期、リュックを背負って歩いてきました。
前回は補修作業だったので、入口から数百mまでしか行かなかったのですが、
今回は峠を越えて全行程を踏破しました。ま、1時間程度ですけどね。
いにしえの人々が通った古道、それも敷石の道、そして鮮やかな紅葉。
一人でもいいけど、きっとカップルにも喜ばれることでしょう。
ロマン感満載なのですが、でも、敷石ってけっこう滑って歩きにくいのね。
一度転倒するとロマンチックもぶっ飛んでしまいますのでご注意ください。
古屋敷の前からは小国の山々が見渡せます。
黒沢峠の敷石道 [おぐに名所]
小国には縄文時代の住居跡があったそうなのですが、
その後、日本の歴史に残るような出来事はありませんでした。
また、都から遠く離れた山奥なので、人や文化の出入りもあまりなく、
当時から、ほとんど変わらない暮らしが、今日まで続いているみたいです。
なんてことを言うと ”なにも知らんくせに・・”と長老から叱られるので、
もちろん言いませんが、”日本のロストワールド” などと呼んでいます。
そんな小国町の指定文化財のひとつに、黒沢峠の敷石道があります。
昔、新潟県の関川村と米沢を結ぶ”越後米沢街道”がありました。
十三峠越えともいって、今の国道とは別ルートを通っているのですが、
明治時代にイギリスの女性探検家?イザベラ・バードが探訪記を残しています。
そのひとつ黒沢峠を越す道は、全面敷石で敷き詰められていたそうです。
前から興味があったところ、今回、敷石の修復保全作業のボランティア募集があり、
よい機会なので参加してきました。
”山道に石段が続いているんだろう”くらいに考えていたのですが、
それとは全く違って、1m程の幅の石道がどこまでも続いているんですよ。
”機械もない昔に、こんな山奥によく・・!”と驚くとともに、
周辺からは古道のロマンが薫って、誰もが感動すると思います。
日常を離れるなら人混みの観光地でなく、こんな場所を訪れたら如何でしょう。
今ならほとんど知られていないので、最高ですよ。紅葉の時期がいいかも。
表面が擦り減って同心円の模様が浮き出ています。
ボランティアで集まった方々
麻袋に土を詰めて敷き、雨水で土砂が流出するのを防ぎます。
黒沢峠の案内版。画面をクリックすると拡大します。
小国南部は観光スポット [おぐに名所]
小国の観光と言ったって、誰も小国を知らないからなぁ。
観光バスも東の米沢と西の村上を行ったり来たりで、小国は素通りするだけです。
観光資源がない訳ではないのですが、有名でないので誰も振り向かない。
目障りな商業施設や看板もなく、落ち着いた自然を楽しめるのですがねぇ。
それでも近県の人や、何か興味を持った人が訪れるのが小国南部の地域です。
小玉川とか長者ヶ原など、独特な雰囲気のある風景に出会えます。
途中の景色もずっと楽しめますよ。
mukuパパの住む北部も、徳網の奥の方は負けないと思うけど、
観光的には、やはり南部の方が優れていますね。山は高く、谷深い。
それに何と言っても温泉があります。
先日、用事で南部に行った折、少しですが、写真を撮ってきたので御紹介します。
もし国道113を通ることがあったら、立ち寄ってみてくださいね。
建物は宿泊施設 "梅花皮荘(かいらぎそう)"
この奥に"森林セラピー"として、森林浴を楽しめる遊歩道があります。
今も稼働中の、戦前からあるレトロな 水力発電所。
仕事で中に入ったことがありますが、いい雰囲気でした。
白い森おぐに湖 2015春 [おぐに名所]
このところ、ご近所ばかりで取材しているので、今回、遠出をしてみました。
小国の東部に"白い森おぐに湖"があります。横川ダムの建設で出来た人造湖です。
先週でしたが、湖面はまだ氷結していました。
湖の底には、かって"市野々(いちのの)"という集落がありました。
越後米沢街道という古街道が通っていた、古くからの集落だそうです。
mukuパパはダムの着工前に、別の仕事で来ていました。
もう、住民の移転は終わっていましたが、趣のある集落だったようです。
村は水没しましたが、集落にあった大銀杏が移植されて残っています。
大工事だったんですよ。このブログに移設工事の記事を載せた覚えがあります。
昔の景色がまだ頭に残っているので、水面を見るとちょっと胸キュンを感じます。
ー 飯豊連峰 ー
ー 横川ダム ー
楽園の乱入者 [おぐに名所]
”釣舟草”が咲き始めました。秋だなぁ…
なんて書いてたら、一年に4回のブログで終わっちゃうな。
えー、夏の間、何してたかというと、毎日忌々しいアブと闘っておりました。
その戦いに、ついに勝利し、(というか、むこうが勝手にいなくなっちゃったんだけど)
気が付いたら秋になっていたという訳です。 なんか、しょうもない夏だったなー。
そんな生活の中の楽しみの一つが風呂でありました。
うちの村には、”りふれ”という保養施設があります。
広大な敷地にお洒落な建物、オートキャンプ場などの充実した設備、芝生広場を横切る小川、
桜の並木や採り放題の栗の木。 都会の近郊なら、一年中大混雑するんだろうけど
ここではお客さんは来ません …のように見えます。
だから、ここのお風呂、いつも一人で独占できるんですよ。
たまに、お客さんがいても夕食時を狙って行けば誰も入ってこないしね。
大幅割引の村民特権が使えるのも嬉しい。あー、村の人はわざわざ出向いたりしません。
でも、夏の間は注意しないといけない。学校や地域の子供達が、よくキャンプに来るのよ。
風呂に入っているのが判れば、そのまま、その場でUターンするんですが、
湯船に浸っているときに大量のガキンチョに襲われたら防ぎようがない。
大声はあげる、湯船に飛び込む、奴ら小悪魔の集団だものなぁ。
衆院選のマニフェストやらに18歳以下の公衆浴場の入場原則禁止なんてのがあったら、
迷わず一票入れてたね。
なんて書いてたら、一年に4回のブログで終わっちゃうな。
えー、夏の間、何してたかというと、毎日忌々しいアブと闘っておりました。
その戦いに、ついに勝利し、(というか、むこうが勝手にいなくなっちゃったんだけど)
気が付いたら秋になっていたという訳です。 なんか、しょうもない夏だったなー。
そんな生活の中の楽しみの一つが風呂でありました。
うちの村には、”りふれ”という保養施設があります。
広大な敷地にお洒落な建物、オートキャンプ場などの充実した設備、芝生広場を横切る小川、
桜の並木や採り放題の栗の木。 都会の近郊なら、一年中大混雑するんだろうけど
ここではお客さんは来ません …のように見えます。
だから、ここのお風呂、いつも一人で独占できるんですよ。
たまに、お客さんがいても夕食時を狙って行けば誰も入ってこないしね。
大幅割引の村民特権が使えるのも嬉しい。あー、村の人はわざわざ出向いたりしません。
でも、夏の間は注意しないといけない。学校や地域の子供達が、よくキャンプに来るのよ。
風呂に入っているのが判れば、そのまま、その場でUターンするんですが、
湯船に浸っているときに大量のガキンチョに襲われたら防ぎようがない。
大声はあげる、湯船に飛び込む、奴ら小悪魔の集団だものなぁ。
衆院選のマニフェストやらに18歳以下の公衆浴場の入場原則禁止なんてのがあったら、
迷わず一票入れてたね。
縄文のクリ 小国のクリ [おぐに名所]
しばらく、カメラからもパソコンからも離れて旅をしていました。
えーと、心の旅ですけど、へへ…
戻ってみたら、日本の首相は代わっているし、アメリカの大統領も決まってる、
円は上がるは、株は下がる、緑の山は白くなるし、カレンダーはもう12月だ!
ってことになってて、もう、浦島太郎みたい。
まぁ、こちらに関係あるのは最後の二つくらいだな。
太郎さんはお土産に、ワンコを貰ってきました。
押し付けられた感じもするけど、そのうち紹介します。
この秋、”縄文のクリ 小国のクリ”と題する講演会が開かれました。
町の宣伝じゃなくて、新潟県立歴史博物館が開いた立派な講演会です。
近年、遺跡の研究から、稲作が始まる前の縄文時代には、栗が食材として
また、建築材として多用されていたことが解かってきたそうです。
集落の周囲にはきっと栗林があって、縄文人が管理していたに違いない。
そこでクリの生態を調べる必要があるのだけれど、現代のクリは品種改良されて
背が低く、農薬も使われていて調査にならない。
小国には4ヘクタールの広大な栗園があります。
下草を刈っただけの管理で、最も縄文の林に近いとされ、研究されました。
講演会のあと、現地説明会となり、栗林を見学してきました。
下草がきれいに刈り払われて、木々の間を渡る風が気持ちいい。
縄文の人たちと同じ風景の中にいる体感で、ロマンチックな気分です。
でもね、辺り一面散らばっている栗をみると、頭のスィッチが切り替わっちゃうのね。
”拾わなきゃ!” ロマンがマロンに切替わります。 うまいね、どうも…
白い三角形は、落ちてくる実や葉を捕らえる研究用のトラップです。
トラップの中。この中の栗は持って行っちゃダメよ。
えーと、心の旅ですけど、へへ…
戻ってみたら、日本の首相は代わっているし、アメリカの大統領も決まってる、
円は上がるは、株は下がる、緑の山は白くなるし、カレンダーはもう12月だ!
ってことになってて、もう、浦島太郎みたい。
まぁ、こちらに関係あるのは最後の二つくらいだな。
太郎さんはお土産に、ワンコを貰ってきました。
押し付けられた感じもするけど、そのうち紹介します。
この秋、”縄文のクリ 小国のクリ”と題する講演会が開かれました。
町の宣伝じゃなくて、新潟県立歴史博物館が開いた立派な講演会です。
近年、遺跡の研究から、稲作が始まる前の縄文時代には、栗が食材として
また、建築材として多用されていたことが解かってきたそうです。
集落の周囲にはきっと栗林があって、縄文人が管理していたに違いない。
そこでクリの生態を調べる必要があるのだけれど、現代のクリは品種改良されて
背が低く、農薬も使われていて調査にならない。
小国には4ヘクタールの広大な栗園があります。
下草を刈っただけの管理で、最も縄文の林に近いとされ、研究されました。
講演会のあと、現地説明会となり、栗林を見学してきました。
下草がきれいに刈り払われて、木々の間を渡る風が気持ちいい。
縄文の人たちと同じ風景の中にいる体感で、ロマンチックな気分です。
でもね、辺り一面散らばっている栗をみると、頭のスィッチが切り替わっちゃうのね。
”拾わなきゃ!” ロマンがマロンに切替わります。 うまいね、どうも…
白い三角形は、落ちてくる実や葉を捕らえる研究用のトラップです。
トラップの中。この中の栗は持って行っちゃダメよ。
白い森おぐに湖 [おぐに名所]
前回、”小国には自然の池や湖はありません”と載せましたが、湖が出来たんですよ。
今年の春、建設中の横川ダムが完成しますが、貯水が去年、完了しました。
そこで出来た湖に ”白い森おぐに湖”と命名されました。
だから出来たてのホヤホヤ、見に行ったら湖面から湯気がでていた。(うまいね、どうも)
先日、行ったら、”あらら…”大雪原になっちゃった。
湖面が氷結して雪が積もったんですね。
移植した大銀杏が一本ぽつんと起っていて、うまく撮ればいい絵になりそうです。
大銀杏の移植は前にブログに載せましたが、もう、どこだか分らないな。
この湖の底には、幾多の自然や暮しの思い出が… などと言ってはいけない。
小国の明るい夢と未来が託されているんですよ。
だからさー、スケートやカヌー遊びしても怒らないでくれるかなー?国土交通省様。
ダメだろな。
ダムの高さ72.5m 堤頂の長さ280.0m 立派なダムです。