菖蒲に、あやめ、ハナショウブ、更にキショウブ、カキツバタ(2) [野草・花]
それで一般によく混乱する原因が、このハナショウブであります。
ハナショウブはアヤメの仲間なのですが、菖蒲に似た葉を持ち、
菖蒲のように湿地や水辺に咲いているので、ショウブの名がついたようです。
元々は江戸時代に”花勝見”という花から変化して、品種改良の末、
色やグラデーションが豊かで、見応えのある園芸種の花となりました。
各地にある”しょうぶ園”は様々な変化に富んだ ”ハナショウブ” を集めた場所で、
本当は、”ハナショウブ園”としなきゃいけないところでしょう。
本当の”菖蒲園”にしたら、菖蒲の葉っぱだけ見てもすぐに飽きて客が来ないよね。
今は、”あやめ園” という名に変わった所が多いようです。
原種の”花勝見”は、野生の”ノ”を加えて”ノハナショウブ”という名に変わりました。
何年か前にこのブログで、”ノハナショウブ”だと紹介したことがあります。
自然の湿地に群生していたので、ノハナショウブだと思っていたのですが、
今回、白いハナショウブが混じっているのを見つけてしまいました。
ハナショウブのひとつだったみたい。訂正します。忘れていたら忘れたままでね。
うちの周囲でよく見かけるのは黄色い”キショウブ”です。
でもこれはヨーロッパ原産で、栽培されていたものが野生化したものだそうです。
小国の自然の中で一番適合したみたい。なかなか似合っていて素敵だと思います。
カキツバタは小国でというより、今まで一度も見たことはありません。
アヤメの花弁にある黄色い綾目部分が白いだけのようです。
あやめ園に行けば見られるかな? 機会があったら見てくることにします。
ハナショウブ(花菖蒲)です。
色の変化が様々で見ていて楽しいですね。誰でも集めたくなります。
五味沢にも集めた方がいて、前にこのブログで紹介しました。
でも個人では維持するのが大変なようで、今はカボチャ畑になってしまいました。
花勝見(ノハナショウブ)じゃなかったみたい。
以前、このブログでノハナショウブと紹介しました。
自然の湿地に自生していたので、ハナショウブの原種だと思ったのですが、
白いハナショウブと混生しているのを見つけてしまいました。
キショウブ(黄菖蒲)です。
ヨーロッパ原産だそうです。うちの周囲にたくさん自生しています。
おわり
菖蒲に、あやめ、ハナショウブ、更にキショウブ、カキツバタ(1) [野草・花]
タイトルに並べた草花の違いを、皆さんご存知でしょうか?
昔、mukuパパは分かったようで、よく分からないまま、ボケーッと生きてきました。
こちらに来て、自生している”あやめ”を見つけて、ブログに載せるため調べたところ、
名前の変換の経緯が面白くて、なるほどとやっと納得した経緯があります。
実はこの話は何度もこのブログの記事にしたのですが、
短い字数の中での解説に無理があるのと、こちらの誤解もあって、
満足な説明ができないまま、”もう、やーめた”ということにしていました。
今回、偶然、菖蒲(ショウブ)を見つけて、再度挑戦する気になりました。
前に読んだ方は、”またか” とお思いでしょうが、今度はダイジョブだと思います。
結論を言えば、菖蒲(ショウブ)はサトイモ科、他のはすべてアヤメ科の植物で、
まったく別の種類です。同じアヤメ科なので、花姿がよく似ているのですね。
菖蒲の花はまったく地味で、人の記憶に残らないのですが、
葉から出る芳香が昔から愛され、よく知られていました。
このショウブは昔は漢字で”菖蒲”と書いて”アヤメ”と呼んでいたそうです。
その由来は、諸説あるようですが、斜めに重なる葉の姿が綾目になることから。
それとは別に、花弁に綾目の模様がある花があり、”ハナアヤメ”と呼ばれました。
江戸時代になって菖蒲が”ショウブ”と呼ばれるようになり、
花アヤメが単に”アヤメ”と呼ばれるようになりました。
と、ここまで書いたらmukuパパの限界になりました。後日に続けます。
ショウブ(菖蒲)です。
葉が斜めに交差している姿から、昔は”アヤメ”と呼ばれていました。
あれ?、直立していて綾目になってないな。もっと成長してかしら?
アヤメ(綾目)です。
花弁に綾目の紋様があるので、昔は”ハナアヤメ”と呼ばれていました。
ショウブと違い水辺ではなく、乾いた草原に自生しています。
これは十年前の写真で、今は見かけなくなりました。
きっと近くのどこかに自生していると思うのですが・・
つづく
ショウブあった! かった!! 怒られた・・ [野草・花]
村の人から草刈りの仕事を頼まれて、今、そのお手伝いをしています。
昔、田んぼだった所を再利用するので、雑草を刈り取るということですけどね。
草刈りというと、皆さんはのどかな仕事をイメージするでしょうが、
何年も放棄された田んぼなので、雑草や雑木が伸び放題になってます。
特に指の太さ程の幼木が、ほとんど柳なのですが、無数に密生しています。
これを刈り払い機を武器にして刈っていくのですが、もう悪戦苦闘、
格闘しているのと変わりません。
汗だくで刈り払い機を振り回していたら、突然、清涼感のある芳香が漂いました。
足元の草を刈ったら漂うようです。”これはいい!”とバンバン刈っちゃった。
近くに来た村の人に ”これ何て言う草?” と訊いたら、
”あー!ショウブを刈っちゃダメだよ。残しておいてよー!”
”えー!そんなの先に言ってよー!” というような展開になりました。
ショウブ(菖蒲)はずっと前から一度見たいと思っていた草でした。
子供の頃、折り畳んで紐で縛った菖蒲を風呂にいれた菖蒲湯の思い出があります。
街の八百屋で菖蒲を売っていたの。ま、その八百屋がうちなんですが。
湯につかると目の前に浮かぶ菖蒲から、なんともいい匂いがして、大好きでしたね。
村の人に話したら、こちらでは菖蒲湯より、当時の藁(わら)屋根にヨモギと菖蒲を刺す
習慣が思い出にあるそうです。一種の”魔除け”だったようです。
昔は村の何処にでもあった菖蒲ですが、今はここくらいしか見かけないらしい。
この菖蒲、大昔は”あやめ”と呼んでいたというような話は次回・・できるかな?
背の高さ以上に伸びた雑草、雑木を刈っていきます。
刈り終わると昔の広い田んぼが現われます。
手前の田んぼから奥に刈り取りが進みました。
刈り残した菖蒲です。
最も奥の田んぼは湿地で雑木が生えず、菖蒲が群生していました。
これが刈り取る雑草。菖蒲と区別がつかないよねぇ・・でもないか。
菖蒲より太くて背の高い ”ガマ”(蒲) という草です。
梅雨と葉っぱ [樹木・花]
ちょっと忙しかったのと、遠出をしていたもので更新が遅れました。
その間に小国も梅雨に入ったようで、ぐずついた天気が続いています。
まぁ、この時期おおきなイベントはないし、周囲の緑はただ濃くなるだけ。
天気も悪いし、紫陽花もまだで、記事にするようなネタがありません。
しばらく雨降りを眺めていたのですが、濡れている葉っぱが面白そうなので、
カメラを持って外に出て、何枚か撮ってきました。
山間地なので樹木の種類は多いし、後から植えた木もあって、
かなりの枚数になりました。何度も記事にしている木の葉ですけどね。
どれも同じような葉っぱですが、こうやって見比べてみるのも楽しいですよ。
モミジ
オオバギボウシ(山菜 ウルイ)
オオバギボウシ(観賞用)
ギョウジャニンニクの花
サンショウ
サワグルミ
フキ
ヤマボウシの花
イチョウ
クワ
ホウノキ
トチノキ
クリ
イタヤカエデ
今日は一日、草刈り作業 [暮らし]
before
スプリング・エフェメラルもとうに姿を消した我が家の庭ですが、
今は雑草がどんどん伸びて、やや見苦しくなっています。
昨夜から今朝まで雨が降り、湿り具合がちょうどいいので、
草刈りをすることにしました。
あまり乾燥していると刃が滑るのか、草の切れがよくないんですよ。
”雑草という名の草はない”と言いますが、こちらに来て多少名前を覚えたので、
機械で刈っていると、お馴染みの草がどんどん出てきます。
エンレイソウ、ホウチャクソウ、ミヤマカタバミ、ウワバミソウ、マムシグサ、
そのたびに”写真を撮っておけば良かったなぁ”と思うのですが、
そんなことしてたら、いつまでたっても仕事が終わらない。
もう、知らん顔して、ばんばん切り倒していきました。
ひとつ新顔で名前の知らない草があったのですけどね、勢いで刈っちゃった。
ちょっと心残りであります。ま、そのうちまた、見つかるでしょうけどね。
草苅り作業というのは、やっただけその成果が目に見えるので、
なかなか楽しい仕事です。終わった後の達成感も気持ちがいいしね。
after
これは雑草じゃなくて山菜の”ウルイ(オオバギボウシ)” です。
”ギョウジャニンニク(行者ニンニク)” も植えています。
草刈り機。正確には”刈り払い機”。こちらでは”ブッシュ” と呼んでいます。
道路の横もこんなに伸びました。町の自走式の草刈り機が刈ります。
ホオノキ、タニウツギ、サワフタギの花 [樹木・花]
5月~6月の間は、多くの樹々が花を開かせる時期です。
木全体を覆って派手に見せる花から、葉の間にポツンと咲く花まで多様です。
花の色や形をよく見るのも興味深いのですが、開花の期間が割と短いので、
知らないうちに終わってたなんてこともよくありますね。
今、我が家の周囲では、タニウツギとツルアジサイの花が目を引いています。
それと今年はサワフタギがいつもより花をつけているようです。
秋に美しい青い実をつける木です。今年はたくさんの実が期待できそうです。
ホオノキ (朴の木)
タニウツギ (谷空木)
ツルアジサイ (蔓紫陽花)
サワフタギ (沢蓋木)
トチノキ (栃の木)