黒沢峠の敷石道 [おぐに名所]
小国には縄文時代の住居跡があったそうなのですが、
その後、日本の歴史に残るような出来事はありませんでした。
また、都から遠く離れた山奥なので、人や文化の出入りもあまりなく、
当時から、ほとんど変わらない暮らしが、今日まで続いているみたいです。
なんてことを言うと ”なにも知らんくせに・・”と長老から叱られるので、
もちろん言いませんが、”日本のロストワールド” などと呼んでいます。
そんな小国町の指定文化財のひとつに、黒沢峠の敷石道があります。
昔、新潟県の関川村と米沢を結ぶ”越後米沢街道”がありました。
十三峠越えともいって、今の国道とは別ルートを通っているのですが、
明治時代にイギリスの女性探検家?イザベラ・バードが探訪記を残しています。
そのひとつ黒沢峠を越す道は、全面敷石で敷き詰められていたそうです。
前から興味があったところ、今回、敷石の修復保全作業のボランティア募集があり、
よい機会なので参加してきました。
”山道に石段が続いているんだろう”くらいに考えていたのですが、
それとは全く違って、1m程の幅の石道がどこまでも続いているんですよ。
”機械もない昔に、こんな山奥によく・・!”と驚くとともに、
周辺からは古道のロマンが薫って、誰もが感動すると思います。
日常を離れるなら人混みの観光地でなく、こんな場所を訪れたら如何でしょう。
今ならほとんど知られていないので、最高ですよ。紅葉の時期がいいかも。
表面が擦り減って同心円の模様が浮き出ています。
ボランティアで集まった方々
麻袋に土を詰めて敷き、雨水で土砂が流出するのを防ぎます。
黒沢峠の案内版。画面をクリックすると拡大します。
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