焼き芋焼けた [暮らし]
やきいもやけたーーたけやもいきや。 ・・う~ん、ダメだな。
我が家には”サワグルミ”の大木が7本ありまして、枝が屋根の上まで覆っています。
今の時期はベランダに大量の枯れ葉を落とします。
”枯れ葉よ~”と葉が落ちるのを眺めるのも楽しいし、落ち葉の絨毯も心地よい。
都会ではあまり見られない光景だと思って、かなり気に入っているんですけどね。
しかし、世間的には ”何とかしろよ” と思われているみたいで、
特にお隣の兄弟は、することに飽きるとベランダの落ち葉掃除に来てくれます。
それで、”じゃあ、焼き芋焼こーか!” ということになりまして、
今回ブログのネタも兼ねて、決行いたしました。
結果は大成功でしたね。元来、芋類はそれほど好物とは言えないのですが、
けっこう美味くて、協力者の評判も良く、今回の倍ほど仕入れてもダイジョブみたい。
冬までにあと2,3回は出来そうです。
焼けた薩摩芋想い、待つさ、武也。
やけたさつまいもおもい、まつさ、たけや。 (武也って、誰だよ?)
ベランダの上は素敵な落ち葉の絨毯。
お隣の若旦那が掃除に来てくれました。
ちょっと盛り過ぎじゃね?
材料を用意しました。さつま芋・古新聞・アルミフォイル・沢水
さつま芋に古新聞を巻いて水に浸けます。
更にアルミ箔を巻きます。
芋を落ち葉の中に埋めます。
落ち葉に点火。
良い子は子供達だけで焚火をしてはいけません。
焼きあがったかな?
少し冷ましてからアルミ箔と新聞を開きます。
うまく焼き上がりました。
取り敢えずポーズを決めて、おしまい。
稲刈りの秋 2022 [暮らし]
稲刈りの秋となりましたが、なんだか今年は稲刈りが遅いように感じます。
まだ刈り取っていない田んぼが、かなり目につきます。
他の地区はどうなんだろう。このところ雨模様の日が続くのでそのせいかなぁ。
まぁ、まったく門外漢のmukuパパが心配することでもないのですが。
ただ、最近は収穫の明るさというか華やかな雰囲気が少なくなったみたい。
コロナのせいですね。秋祭りなんかもないようだし。
刈り取ったあとの切り株を眺めると、やって来る冬に思いが向いてしまいます。
我が家の栗拾い [暮らし]
昨日、今日と寒くなりまして、たまらずストーブを点けています。
秋も深まって来て、先週あたりから栗の実が家の前に落ちています。
うちの栗の木は道路を覆うように伸びているものだから、実は道路の上に落ちます。
そのため見つけるのも、拾うのも簡単です。
でもね、当然、車が通れば轢かれて、落ち栗の半分以上は犠牲になってしまう。
朝の散歩の時や、気の向いた時間に少しずつ拾い集めているんですけどね。
それでも1シーズンにバケツ一杯ほどは集まります。
今年は奥で工事が始まったので大型ダンプが通り、かなり潰されてしまいました。
冬の雪に埋もれた中、薪ストーブの前で食べるのが楽しみです。
我が家の栗の木は道路の上を覆っています。
今年も実がつきました。
実は道路の上に落ちます。
実を見つけて拾うのは簡単です。
でも、半分以上は車に潰されてしまいます。
うちのワンコは、まったく関心がないの。
今年の収穫です。この後ももう少し採れるかな。
大雨災害後の小国の交通事情 [暮らし]
最近新しい読者の方が増えているようなので、久しぶりに小国町の紹介をします。
わが小国町は東京23区より広い面積がありますが、90%以上が山と森です。
周囲をぐるりと山に囲まれ、日本の中のロストワールドだと言っていました。
縦長の皿を思い浮かべて下さい。中に降った雨はすべて荒川にまとまり、
西(左)側の割れ目から新潟県の関川村・村上市を抜けて日本海に注ぎます。
ところで、小国町から外への出口(あるいは入り口)は4か所しかないんですよ。
メインは中央を東西に横切る国道113号線で、西の赤芝狭を抜けて関川村へ、
そして東の宇津トンネルを抜けて飯豊町・米沢市へ出る2か所の出口です。
あとの2か所は、北西部から村上市に出る道と、南東部から飯豊町に出る道ですが、
どちらも峠越えの山道で、舗装はあっても一車分の道幅しかない区間もあり、
とても日常的に使える道ではありません。
今回の大雨では、この国道113号線の村上市花立と飯豊町手ノ子で通行止めとなり、
小国町が一時孤立してしまいました。現在は片側交互通行で通行しています。
ただ地形上、復旧は難工事になるようで、全面開通には時間がかかるようです。
一方、国道113号線と絡み合うように走るJR米坂線も、同じ場所で被災しました。
こちらは今も運休中で、代替えバスが走っています。
特に飯豊町手ノ子では落橋したため、復旧するには相当の月日がかかるでしょう。
もしかしたら廃線かなんて話も聞かれ、ちょっと心配です。
国道113号線、飯豊町手ノ子の片側交互通行現場
飯豊町側から見た、新宇津トンネル入り口。こちら側の雨は最上川に。
小国側から見た、新宇津トンネル入り口。こちら側の雨は荒川に。
これは別の工事。113号は一年中何処かで片側通行の工事があって慣れました。
113号線の小国町西側は荒川赤芝狭に沿って関川村に抜けます。
右側のスノーシェッドの中を113号線が走っています。
今回の大雨で樹木が倒された位置まで水位が上がりました。
スノーシェッドの中でも片側交互通行。
新潟県との県境。赤芝発電所のダム。左側に113号線のスノーシェッド。
このスノーシェッドを出ると、新潟県関川村に入ります。
人影のないJR小国駅。代替えバスのため、待合室は開いていました。
五味沢へ向かう北部踏切。運休している一カ月の間に線路に雑草が。
両被災箇所の間に取り残された車両が、羽前沼沢駅に停まっていました。
ジンゴロウ沢の復旧 [暮らし]
そんな状況で家に戻った後、被害の様子を撮っていたら、復旧した樋倉橋を通って、
ホイールローダーがやって来ました。道路上の土石を左右に振り分け、山にして、
路面を開いていく。でもね、車が通れるようになったらすぐ他所に行こうとするの。
”ちょっと、うちの車を中に入れるようにしてくれないかなぁ”
”今は道を通れるようにするだけ、後から積み込みに来るから。他からも急がされてるの”
まぁ、入れるようになっても、水の中に車を止めてもおけないから了承したんですがね。
後から来た村の人が、”あのねぇ、役場に任せてたら、いつになるかわからないよ” だって。
で、翌朝になってびっくり! 村の人たちがスコップと重機を持って来てくれてるの。
重機は個人の機械を手配してくれるし、オペレーターはこちらには何人もいます。
(ちなみにmukuパパも操作できます。頭で操作レバーを動かすから仕事にならないけど)
都会ではこんな状況は考えられない。農村・山村ならではの展開となりました。
そんなことで、一日で家の前の土石は片付き、ジンゴロウ沢も復旧しました。
家の周りやベランダの土砂も運搬車で運び出しました。生活も戻せます。
ただ、土石で埋まってしまったジンゴロウ沢は、元の姿には戻せません。
こちらに来て17年、少しづつ植樹し、美石を並べ、手を加えた沢が石ころだらけです。
自慢のカタクリ、ヤマユリ、ウルイ、タマガワホトトギス、野草はみんな消えました。
小さな瀬や滝、静かな水面に射す光や緑の影もありません。
時が経つにつれて、なんと大きなものを失ったかと悲しみを増しています。
残念ではありますが、仕方ありません。また少しずつ手を加えていきます。
取り敢えず最初の仕事として、”ごはん” の水飲み場を作ったのですが、
水の中に石を並べていたら、手の先を岩魚が何尾も登っていくんですよ。
10~20㎝くらいの小さな岩魚たちでしたが、ちょっと嬉しくなりました。
ホイールローダーが来て道路は開通したけど、家の前は土石の山です。
翌朝村の人たちが来てくれて、家の前の土石を片付けました。
次に道路横断の導水路を掘り出しました。
前のジンゴロウ沢の沢筋に沿って溝を掘り、通水。
溝を掘るのに支障となる植樹木は伐採されました。
ベランダ下への水の流れは止まりました。
運搬車で家の周囲やベランダの土砂を運び出しました。
家の前の土石を片付けたので、車を入れられます。
最初に”ごはん”の水飲み場を作りました。
ジンゴロウ沢の土石流 [暮らし]
5日の朝、前夜に仮復旧が終わった樋倉橋の陥没箇所を通って徳網に入りました。
家の手前50mほどから、道路上は石ころだらけになり、車は入れない。
車を置いて歩いていくと、家の前から大量の水が流れ出ていて嫌な予感。
ジンゴロウ沢の流れが変わって、沢水がベランダの下に流れ込んでいました。
車置き場が沢になってる!””どうなっちゃうんだ、コレ” 軽いめまいが・・
気を取り直して家の中に入って点検すると、幸いなことに電気は問題なく点くし、
泥水が入った様子もない。取り敢えず生活に支障はないようです。
地階部分は窓を破って泥水が多少流れ込んだようですが、作業倉庫なので問題ない。
ただ、沢の水を取り込む黒ホースが酷い状況で、至急直さないと水が使えません。
ジンゴロウ沢の上流を点検すると、沢幅が3倍にもなっていました。
幸いにも土石流が左岸側に抜けたため、家への直撃は免れたようです。
とはいえ、ここに住む大きな理由であり、喜びでもあったジンゴロウ沢が
一夜で姿を変えてしまったことは、残念でなりません。とても悲しい。
家の前の道路上には土石が堆積していました。
車置き場の奥から沢水が流れてくる。
ここで流れが変わって、沢水はベランダの下に。
ジンゴロウ沢上流部は川幅が3倍にもなっていました。
以前に流れていた沢筋は、土石で埋まってしまいました。
左岸側に土石流の本流が流れたようです。
家に向かった分流が、ベランダに土石を残しました。
窓を破って地階にも流れ込みました。
緊迫の五味沢 [暮らし]
小国町が孤立した”大雨特別警報”の出た今月3日から2週間になります。
小国町だけでなく徳網集落も孤立し、我が家も大きな被害を受けました。
mukuパパにとってショッキングな災害でしたが、やっと落ち着いてきました。
朝から雨のあの日、昼過ぎに小国町の防災ラジオが、高齢者避難指示を伝えましてね、
”俺も高齢者かな?”と思いながらジンゴロウ沢の様子を見ると、満杯に増水している。
天気予報では夜まで大雨が続くとあり、ちょっとヤバいかと避難することにしました。
避難所は町の方に8kmほど下った太鼓沢の旧北部小学校体育館で、そこまでの途中は、
山からの水が道路に流れ、用水や沢の水も溢れていて、初めて経験する異様な雰囲気。
途中”りふれ”に寄ったら庭の水路が、驚くほどの満水で流れているんですよ。
結局、夜になって越流して泥水がボイラー室に流れ込み、必死で排水したそうです。
また、出戸集落では用水路が溢れ消防団が出動し、土のうを積んで警戒していました。
そんな状況を撮影しながら、避難所に着いた時はまだ余裕があったのですけどね。
避難所には数家族が来ましたが、夜になって状況が良くなると皆帰ってしまいました。
広い体育館に一人だけも辛いので、こちらも様子を見に家に戻ることにしました。
ところが、家の手前から道路は水が流れ、大石小石が積み重なってとても走れない。
慌てて引き返すと、低地で急に溢れた冠水に突っ込んで危うくエンストの事態に。
翌朝には樋倉橋の手前で道路陥没が発生と、危機一髪の状況が続くことになりました。
樋倉橋の道路陥没は4日の夜までに応急復旧が終わり、5日の朝にブルドーザーが入り
家の前の土石流を除けて通れるようになったのですが、それまで樋倉・徳網集落は
孤立状態になってしまいました。mukuパパも”りふれ”に足止めです。
ジンゴロウ沢の増水
荒川本流・樋倉橋の増水
道路に山からの水が流れていました。
”りふれ”の庭を流れる水路も満杯です。
道路冠水
出戸集落の道路冠水
荒川本流の増水
出戸集落の出水と消防団の出動
一人で泊まった体育館の避難所
4日朝に発生した樋倉橋前の道路陥没現場
4日夜に仮復旧して、5日に土石除去するまで樋倉・徳網集落は孤立しました。
吊り橋の補修 2022 [暮らし]
昨日は五味沢地区が管理する吊り橋の補修工事があり、お手伝いをしてきました。
五味沢では荒川本流に架かる2本の吊り橋を管理しています。
一本は徳網集落の対面で、もう一本は林道中程から入った所にあります。どちらも
非常にプリミティブというか、”おい、大丈夫かよ?”とゆーよーな感じの橋で、
最初に見て、”ダメ!絶対に渡れない!”という人が必ずいますね。
荒川の対岸は昔から工事の手が一切入らない自然のままの山菜の宝庫になっていて、
地元では高齢の女性でも山菜を背負ってひょいひょいと渡ってくるんですよ。
人が入れない冬の間は、吊り橋に雪や氷が厚く張りついて過大な負荷がかかります。
どこかしらが壊れて毎年修理が必要です。今年は去年大がかりな修理をしたせいか、
比較的簡単な手直しで済みました。
ところで、橋の修理は林道の除雪が終わり、車が入れるようになってから行います。
つまり春が近づいた印でもあるわけです。この時期この林道を通って奥に入りたい
人も多くいるようですが、残念ながら雪崩の危険があって、5月の連休明け頃まで
一般の車は通行禁止になっています。許可を受けた関係者だけです、ウフフ・・
除雪が終わって何となく春めいてきた林道の様子も御覧ください。
徳網集落の対面にある一本目の吊り橋です。
林道中程から横に分け入った場所にある二本目の吊り橋です。
除雪が終わった林道入口。一般車両は5月の連休明け頃まで入れません。
パルプ薪の配達 2022 [暮らし]
昨日になりますが、森林組合に注文していたパルプ薪が配達されました。
毎年話題にしているので、同じような記事や写真になってしまって恐縮ですが、
都会の生活では目にしない状景だと思うので、同じように紹介しています。
mukuパパもそうでしたが、薪ストーブに憧れを持つ都会の人は多いと思います。
薪ストーブのメリット・デメリットもあるよという話は別の機会にして、
薪の調達方法としてはこのように森林組合に注文するのが一番手っ取り早い。
こちらで暮らしていると、他にいろいろ入手する機会もあるのですが、量からすると
補足的になってしまい、主要な量の調達はどの家も森林組合になるようです。
そしてパルプ薪という名の原木の形で入手して、各自で薪に加工します。
もちろん、薪の形で購入もできますが、非常に高価格なものになります。
まして、ホームセンターで一束500円なんてのには、誰も手を出しません。
話したいことはいくらでもあるのですが、長くなるので写真を御覧ください。
まぁ、こんな大型運搬車といい、原木の置き場といい、都会では無理ですね。
ちなみに価格は、運搬-税込み単価¥18,700円の数量2で、¥37,400円でした。
これに自分で、玉切り・薪割り・積み上げ乾燥等を入れてワンシーズン分ですが、
一年間の暖房費として高いのか安いのか・・、う~ん、よく分からん。
雪上にパルプ薪の置き場を作りました。雪の上だとチェンソー作業が楽です。
お隣りとの相積みで来ました。前がお隣の数量3、後ろがうちの数量2のパルプ薪。
起重機で原木を掴んで下ろします。
数量2の注文で長さ2.1m、直径30㎝前後のナラの木が29本ありました。
これはお隣りの数量3のパルプ薪。
雪壁の中を走る 2022 [暮らし]
今、小国の住人はすべて雪壁の中で暮らしています。
まぁ、小国の住人に限らず、雪国ではどこもそうなのですが。
雪国以外にお住いの方は、どんなふうに雪壁が出来るか知らないかもしれませんね。
お節介ながらちょっと説明しますと、
道路表面に積もった雪を、ホイールローダーというタイヤのついたブルドーザーが
道路の脇に寄せながら進んで行きます。道路の脇は寄せられた雪の山が続くのですが、
その山をロータリー除雪車が道路左端のスノーポールを目印にしながら垂直に切り取り、
切り取った雪を道路外へ吹き飛ばしながら進んで行きます。往復すれば道路除雪完了。
これをシーズン続けるうちに、道路両脇の雪はどんどん高くなり、雪壁が出来上がります。
もう、町の中心から我が家まで雪の壁が続いています。
25㎞続く雪壁。万里の雪壁ね。
我が家の前の雪壁は3mを超えました。スノーポールの縞は30㎝間隔で全長2.7m。
白太郎山登山者向けの雪の階段を作りました。
JR米坂線 小国駅。ここから徳網に向かいます。
”りふれ”の入り口。
道路除雪はここで終点。この奥はマタギの世界です。