家の周りは秋の草花に(1) 2020 [野草・花]
台風12号が関東、東北にやって来るという予報が出ています。
今日はまだ、小国は静かで穏やかな秋の一日でありました。
そう、いつの間にか小国は、残暑から秋に移り変わりました。
夜には冷気を感じ、家の周りには秋の草花が見られるようになりました。
あー、特別な珍しい花などではなく、いつものお馴染みの秋の草花です。
日本の野山なら何処でも目にする草花で、今ではすっかり親しみを感じています。
都会で暮らしていたらこんな気分には、なれなかったんじゃないかしら。
まぁ、秋の草花といっても、花がなければただの雑草なんですけどね。
実は、このところ忙しくて庭の草刈りをずっと先送りしてきました。
そうしたら秋の花が咲いてしまったという次第。
”どうせすぐに雪が降ってくるんだし、もう、このままにしておくか!”
という気分が次第に強くなっている今日この頃であります。
ノコンギク(野紺菊)
ハナタデ(花蓼)
イヌタデ(犬蓼)
ミゾソバ(溝蕎麦)
イヌヤマハッカ(犬山薄荷)
雑草が伸び放題になってしまった。
バイカモ(梅花藻)の花が開いた [野草・花]
バイカモという水草をご存知でしょうか?
文字通り梅の花に似た、小さな花を咲かせる水草です。
水草に関心のある人たちの間では、かなり有名なようですよ。
今年はコロナで中止になりましたが、村の有志の方が夏休みに小学生を集めて
五味沢の水生生物の勉強会を開いています。毎年そのお手伝いをしています。
去年の勉強会の様子がhttps://shirotarou.blog.ss-blog.jp/2019-07-31に載っています。
そこで勉強したことですが、(誰が勉強してんだ?) バイカモは清冷な流水の中でしか
育たないそうです。それで水質の環境指標ともされています。もちろん綺麗な方のね。
ジンゴロウ沢にも自生していて、うちは沢の水を生活用水にしているんですよ。
前から、”沢の水を生活水にできる家は、日本でもそんなに多くはないよね” と,
多少の自慢も込めて言っているのですが、いつも微妙な顔をされてしまいます。
裏の白太郎山は杉の植林以外、人の手が入っていないし、登山道もありません。
こちらは安心して使っているのですが、いまいち理解されず同情されてるみたい。
そんなことで、最近はあまり話題にしないようにしています。
梅花藻の花は1㎝にも満たない小さな花なので、思いきり近くで接写したら、
奇妙な雰囲気の効果が出ました。夜の街にたたずむ清楚な女性って感じ。
こんな雰囲気も悪くないような気がするような感じがしても悪くないかも。
中央の沢胡桃の手前から流れが分かれていて、先の小さな滝に落ちます。
右側が流量の多い本流となり、左側が砂の堆積した梅花藻の自生地です。
ちょっと妖しい雰囲気の画像となりました。
ちょっぴり秋の気配が [野草・花]
猛暑日が続いている中、幸い外に出る用事もなかったのですが、
こんな真夏の状況も撮っておこうかと、ちょっと出てみました。
すると、今まで葉っぱの緑一色だったのに、意外にも花が増えているんですよ。
秋の花とされている”キンミズヒキ”や”フジバカマ”がもう見つかりました。
”キツリフネ”は7~10月の夏の花なのですが、秋の印象が強い花です。
”アカツメクサ”や”コウゾリナ”に至っては、5~10月の春の花となっていますが、
こちらで花が目につくようになるのは、やはり秋になってからです。
折しもベランダで赤トンボを見つけました。
真夏日が続く中でも、季節は確実に進んでいるようです。
ただ、今年の作業予定がコロナのせいで、まだ3割も進んでいません。
こちらとしては、秋が来るのはもう暫く遅らせて欲しいのですがね。
あー、暑さはすぐにでも和らいで欲しいと切望しております。
ナナカマド(七竈)の実と 赤トンボ
キンミズヒキ(金水引)
フジバカマ(藤袴)
キツリフネ(黄釣舟)
アカツメクサ(赤詰草)
コウゾリナ(髪剃菜、顔剃菜)
アカジソ(大葉)
不明(調査中)
ベランダでネジバナ(捩花)が咲いた! [野草・花]
な~んて言うと、普通はベランダに置いたプランターの中で育てていた花が
咲いたと思いますよね。 うちはそうじゃないの。
ベランダに直接自生して咲いちゃったの。 ワイルドだろ~!! (古!)
6月に苔の記事を載せた時、ベランダの苔と一緒に一本の雑草が映っていました。
もちろんその時は名前など知らず、いいアクセントになるくらいの認識でした。
すぐに忘れていましたが、2ヵ月の間に成長して花を咲かせたんですねー。凄い!
その間ベランダの掃除はどうした? って、えっ、いや、椅子の陰で気づかなかったの。
ネジバナはネジリ花のことで、小さな花が螺旋状についているのが特徴です。
ま、それが人の心の琴線に触れるようで、なかなかうまい戦略という感じもします。
ただ直線状に花がついているだけだったら、あまり印象に残らないと思う。
だけど何でまた、うちのベランダで咲くことになったんだろう?
うちの周囲はもちろん、五味沢の中でも今まで見たことがありません。
まぁ、よく探せば何処かの隅で見つかるのかもしれないけど、気が付かなかったなぁ。
まだ若い時に、この花を一所懸命に探し求めたこともあったのですけどね、ウフフ。
あ、いや、ウフフに特に意味はありません、うん。
その草がネジバナで、いま花を咲かせています。
クズ(葛)の花とハンゲショウ(半夏生・半化粧)の葉 [野草・花]
【お詫び:ハンゲショウと紹介した写真はマタタビの間違いでした。訂正します。】
梅雨が明けたと思ったら、すぐに真夏日が続いて、どうなってんだろねー?
そんな中、真夏に相応しいような派手な花を見つけました。
ご覧のように、赤、ピンク、紫、黄色で姿も派手な熱帯植物みたいな花。
よく見たら、ここらでは何処でも自生している蔓(つる)植物じゃないの!
毎年村の全員で共有地の草刈りをするのですが、いつも邪魔になる蔓です。
雑草を刈っても倒れないわ、回転刃に巻き付くわ、身体に絡まるわ、
作業しながら、いつも悪態をつく相手だけど、それがこんな花を咲かすとは・・
図鑑で調べたら葛(クズ)だとわかりました。根がくず粉になるあのクズです。
迷惑な隣人だと思っていたら、意外と有名人だったという感じでありますね。
図鑑でその葛を調べていたとき、半化粧の項目が目に止まりました。
あれ?これって病害虫を患った葉っぱじゃなかったの? そんなんじゃなく、
”夏至から11日目を半夏至(半夏生)。その頃に花が咲き、葉は白く化粧する。”
という植物だそうです。花は終わって葉だけが、白く残っていたようです。
ひも状の花の出る葉だけが白く変化して、花のない葉は変化しないそうです。
身近にあっても、知らないことはいくらでもある。というお話でありました。
クズ(葛)の花
クズが密生するこんな場所の草刈りは大変です。
白い葉は病害虫に侵された葉だと思っていました。
夏の花 タマガワホトトギス(玉川杜鵑) [野草・花]
我が家の庭に昔から自生している”三大夏の花”というのがありまして、
一つはエゾアジサイ、二つがヤマユリ、三つがタマガワホトトギスです。
どの花もやって来る夏を連想させてくれるので、好きな花たちです。
このタマガワホトトギスって、かなりユニークな姿をしてるでしょう?
こちらに来て初めて知った花です。それでこのブログに何度も載せています。
うちの庭にあるくらいなら、奥へ行けばもっと見られるかと思っていたら、
そうでもなくて、他の場所で一度も見たことがありません。
結構貴重な花かも、ということで大事にしています。
そんな夏の花ですが、一頃より数が半分くらいに減ってしまいました。
エゾアジサイも横のサワフタギに領地を取られて小さくなるし、
ヤマユリなど、この数年咲いた花を見ていません。猿がつぼみを採って
食べちゃうんですよ。犯行現場を目撃したわけではありませんが、
現場状況から間違いない。今年もつぼみをみんな盗られて、がっかりしています。
ノイバラ(野茨)を見つけた [野草・花]
先日、家の近くの道端に見慣れない花を見つけました。
よく見るとその場所だけでなく、他の道端や草地などあちこちに咲いている。
更に大きな叢となって、群生して咲いているものまで見つけました。
花の期間がとても短くて、何年も暮らしているのに気が付かなかったようです。
調べてみると野茨でした。”いばら”に野生種を示す”野”をつけた茨ね。
”えー? これが茨なの?!” 今までトゲを持つ植物の総称だと思っていたんですよ。
”いばら”と聞くと、すぐに”いばらの道”という言葉が頭に浮かびます。
もっとも他の言葉はちっとも浮かばないけど。(あ、茨城県がありました。ごめん)
人生も終盤になってくると、”いばらの道”なんて言葉が妙に気になります。
いばらの道を選択せざるを得なかった人もいるだろうし、敢えて自ら選んだ人も
いるでしょう。mukuパパはそーゆーの避け続けてきましたね。ストレスに弱いの。
また、何が”いばらの道”なのかも、人によってそれぞれ違うでしょうね。
一人暮らしを”孤独の人生”と見る人もいれば、結婚何十年記念てのを
”忍耐を背負い続けた人生”と見る人もいるでしょう。 皆さんはどちら?
あー、返事はいいです。自慢か愚痴の話を聞かされそうだから。
また、この野茨には別名があって、それがノバラ(野薔薇)だそうです。
”えー? これが野薔薇なの?!” 茨を中国では薔薇と表記するそうです。
その文字を園芸種の茨に当てて、”バラ”と読んでいるのね。(イは取れたらしい)
キラキラネームのような感じもするけど、バラは今や、植物界の超大物ですからね、
”薔薇"以外に似合う文字はありません。きっと最後まで書けないけど。
茨は薔薇の出世を、原野から静かに見守っているのかと思ったら、
今でも薔薇の台木として根元で支えているそうです。偉いね。
今思いついたのですが、茨城県も薔薇県と改名したらどうでしょう。
イメージがグッと上がると思うけど。 あー、余計なお世話ですね、はいはい。
恐ろしげなトゲ。茨では厄介で、薔薇では悩ましい存在です。
ノアザミ(野薊)と ヒョウモンチヨウ(豹紋蝶) [野草・花]
ようやく都道府県をまたぐ移動が解除されましたね。
ま、お上の指導のままに動こうという気はないのですが、
内緒で東京に行ってみようかなと考える今日この頃であります。
最近、家の周囲にいろいろな花が目につくようになったので、
久しぶりに花の写真でもと、カメラを持って外に出ました。
ノアザミにカメラを向けていたら、ちょうどうまく蝶がやって来て、
こちらには目もくれず蜜を吸い始めたので、何枚か撮ることができました。
このノアザミは数ある花の種類の中でも、意外と虫たちに人気があるようで、
蝶やハナアブとの2ショット写真をよく撮ることができます。なんか羨ましい。
図鑑では夏の花になっていて、若い男性のイメージも感じさせます。
翻って自分は花なら何かと考えたら、秋のオトコエシ(男郎花)でしょうかね。
枯れすすきなんて言っちゃダメよ。先日ちょっと傷ついた出来事があったの。
蝶を図鑑で調べたらヒョウモンチヨウと判りました。(前にも調べたような・・)
豹紋蝶にも種類があるのですが、ウラギンヒョウモン(裏銀豹紋) らしい。
”明るい山地草原に舞い、夏を彩るヒョウモンチヨウ” と説明があります。
こちらの自然の季節は、すっかり夏になったようです。
苔に癒される 2020 [野草・花]
とうとう東北南部も梅雨に入ったようです。
小国は南部というより東北地方の南西部なんですけどね。
”東北南西”部! 文字を見ただけでは日本の何処だかさっぱり分からない。
あーこれ、前に一度やりましたね。お気に入りなんで、すみません。
ジンゴロウ沢もこれから日毎に水量を増してくることでしょう。
このジンゴロウ沢があるので、うちの周囲には苔がよく育っています。
緑のビロードのような苔を眺めていると、心が癒されていいですね。
”ノー天気に暮らしてるんだから、別に癒されなくてもいいだろうに”
なんて言わないでね。生活してれば苦労もいろいろ生まれます。
エンストした車の修理にえらく費用がかかると整備屋の親父は脅すし、
”ごはんちゃんは、超太り過ぎです!” なんて獣医さんからきつく言われるし、
風呂場作りで階下の天井を外すのは、魑魅魍魎が現れそうで怖くて気が進まない。
”人生とは癒しを求める果てしのない旅だ” と誰かが言ってましたね。
言ってないか? ま、苔の写真を撮ってる間はすべて忘れて癒されました。
ジンゴロウ沢はいたるところ苔だらけです。
ベランダにも苔が・・、自慢していいんだか、悪いんだか・・?
タンポポの綿毛 [野草・花]
このブログによく出てくる”りふれ”は、我等が五味沢地区の真ん中にある宿泊施設です。
村の文化施設みたいな感じもあり、重宝して使っています。
ホントはもっと外からお客さんに来てもらいたいのだろうけど、
年に何回かのイベントのある時以外は、静かなたたずまいであります。
その”りふれ”の広い敷地に、タンポポが群生している一画がありまして、
白い綿毛が立ち並ぶ様子は見ごたえがあります。
前から写真に収めようと思っていたのですが、なかなかタイミングが合わない。
いつも気付くのが遅く、風が吹いたり雨にあったりできれいな丸い形が揃わない。
今回も少し遅れ気味で、もう1,2日早いほうが良かったようです。
しかし、このまんまるの綿毛はメルヘンチックで素敵な形ですね。
羽根をつけた種子が風の中を漂う姿もロマンチックな感じです。
ま、おじさんがその中で愛でていても、ちっとも似合わないのですが・・