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”土筆(つくし)の思い出 [昔ばなし]

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小学生の頃、よく利用した私鉄の駅の隣りに、”和田堀給水場”という
東京都の施設があります。100m四方程もある広大な敷地の中に、
貯水池を囲んでいるのでしょう、10mほどの高さの土手がぐるりと
城壁のように伸びていました。
石積みの塀と狭い道路が周りを囲み、その外側はびっしりと住宅が建ち並んで、
そこだけ異質な雰囲気の空間となっていました。
でもきっと、給水池が昔にできて、その後住宅が押し寄せたのでしょうね。

ある日、近くに住む友人のO君が、”いいとこに連れてってやるよ”と言って、
中に案内してくれました。もちろん正々堂々と正門を通ったわけではなく、
石垣の隙間から忍び込んだのだから、見つかったら叱られます。
でも、その頃は警備員なんていなかったみたいね。
中に入って土手の下に行ったら、びっくり! 土筆が一面に生えています。
本や絵で知ってはいましたが、実物を見たのはたぶん初めてで、
目の前はもう、キラキラと輝く別世界が広がっていました。

その後、前を通るたびにまた入ってみたいと思うのですが、
いい子ちゃんだったmukuパパには、実行する度胸なんてもちろんない。
街の中では見ることのなかった土筆が、結構何処にでもあるんだと知ったのは、
かなり後年になってからでありました。
O君、社会人になってから一度町で出会ったけど、元気で暮らしているかなぁ。

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スギナだけが池のように広がっている場所があります。
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